産後の血糖値が高い!産後血糖値の基準値は?

妊娠中は、誰でも生理的に血糖値があがりやすいものですが、基準値を超えてしまうと「妊娠糖尿病」と診断されます。

妊娠糖尿病の方は「いつから血糖値が高かったのだろう」「実は妊娠前から糖尿病だったのではないか」と気になることがたくさんあるかと思いますが、特に気がかりなのは「産後の血糖値」ではないでしょうか?

「出産すれば血糖値が正常に戻るのか」それとも「このまま糖尿病へ移行してしまうのではないか」と不安でいっぱいだと思います。

今回は、妊娠糖尿病の方の「産後の血糖値」について調べてみました。

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【妊娠糖尿病】産後は治るの?

基本的に、妊娠糖尿病は産後に改善されます。

そもそも、妊娠糖尿病の発症には、胎盤から分泌されるホルモンが関係していると言われています。

胎盤から分泌されるさまざまなホルモンの中には、インスリンの働きを弱めてしまうものがあるのですが、大部分の妊婦さんはそのホルモンに対抗するかのように、すい臓からたくさんのインスリンを出して血糖値を安定させることができます。

しかし、何らかの原因によって、血糖値をコントロールすることができずに基準値を超えてしまうものが「妊娠糖尿病」というものです。

つまり、出産して「妊娠糖尿病の原因」である「胎盤」が体の外に排出されれば、理論上、インスリンの働きが正常に戻り血糖値が正常に戻ると言えます。

(「妊娠中の高血糖の原因とは?妊娠糖尿病は私のせい?」に関連記事を書いています。)

産後の正常な血糖値の基準値は?

妊娠中と産後の血糖値の基準値は異なります。

また、血糖値の基準値には、基準値内に治まる「正常型」と、糖尿病が確定となる「糖尿病型」、そして正常型でも糖尿病型でもない「境界型」があります。

それぞれの基準値はこちらです。(2017年現在)

正常型

・空腹時 ⇒ 110mg/dl未満

・75gブドウ糖負荷検査 2時間後 ⇒ 140mg/dl未満

境界型

・空腹時 ⇒ 110~125mg/dl未満

・75gブドウ糖負荷検査 2時間後 ⇒ 140~199mg/dl未満

糖尿病型

・空腹時 ⇒  126mg/dl以上

・75gブドウ糖負荷検査 2時間後 ⇒  200mg/dl以上

妊娠糖尿病は出産後に治るケースが多いものの、妊婦さんの中には基準値を大幅に超えてしまう方もいらっしゃいますので、産後の血糖値の検査は欠かさず受けるようにして下さい。

(「血糖値とは何ですか?基準値や単位までわかりやすく説明します!」に関連記事を書いています。)

産後も血糖値が安定しない!高血糖が続くのはなぜ?

「理論上、産後は血糖値が下がって妊娠糖尿病が治る」というのは既に述べましたが、実際のところは「出産しても妊娠糖尿病が完治せず、境界型糖尿病と診断される方」もいらっしゃいます。

なぜ、妊娠糖尿病の原因である胎盤が排出されたにも関わらず、産後も血糖値が安定しないのでしょうか?

産後も引き続き血糖値が下がらない原因には、以下のような理由が考えられます。

・ストレス

産後は慣れない育児が始まり、肉体的にも精神的にもストレスがかかります。

ストレスを多く感じている時は、血糖値も高くなりやすいそうです。

(「高血糖の原因はストレスだった!?」に関連記事を書いています。)

・遺伝

家族に糖尿病患者さんがいる場合には、遺伝的に血糖値が上がりやすいこともあるそうです。

例えば、インスリンの分泌量が少な目であったり、インスリンの効きが悪いといった体質が考えられます。

・妊娠前から糖尿病/境界型糖尿病だった

以前から高血糖であったものが妊娠中もしくは産後の検査で発覚した、というケースも考えられます。

糖尿病を発症するには「年齢的に若い」うえ、「食事や運動にも気を付けている」にも関わらず産後高血糖が続いている場合は、ストレスや遺伝などの可能性が高いと考えられます。

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産後高血糖の治療法は?

産後に血糖値が下がらない場合、まずは食事療法や運動療法を行います。

食事療法は、妊娠糖尿病の食事療法と大きな差はありませんが、産後に母乳育児を行っている方の場合は「妊娠中よりも、多くのカロリーが必要である」ことを覚えておきましょう。

食べる量が増えることで「血糖値が上がってしまうのではないか?」という不安もあると思いますが、授乳には多くのエネルギーを必要とするため、しっかり食べないと低血糖を起こす可能性もあります。

血糖値抑制成分や授乳期に必要な栄養がたっぷり含まれたお茶などを習慣にし、食べながら血糖コントロールを行って下さい。

また、産後しばらく経ってからは、食事療法と合わせて運動も取り入れてみましょう。

それでも血糖値コントロールがうまくいかない場合は、インスリン治療を行います。

血糖値をコントロールするには飲み薬もあるのですが、産後に赤ちゃんを母乳で育てる場合、飲み薬を服用することはできません。

なぜなら薬の成分が母乳へ移行してしまい、母乳を飲んだ赤ちゃんが低血糖を起こしてしまうからです。

授乳中に薬物治療を行う場合は、インスリンのみとなります。

おわりに 

妊娠糖尿病の方は「出産までのガマン」と割り切って、辛い食事制限を行って来たはずです。

それなのに、出産しても血糖値が下がらなかったら・・・そのショックはとても大きいことでしょう。

しかし、妊娠糖尿病から産後に本当の糖尿病へと移行してしまう方は少なくありません。

また、授乳中はとてもお腹が空きますので、食欲に任せて甘いものや炭水化物ばかり取っていると、産後から糖尿病を発症することもあるのです。

つまり油断は禁物だということですね。

母親の食の嗜好や味付けは子供へ引き継がれやすいですから、今のうちに血糖値を上げにくい食生活を送ることは、将来のお子さんのためにもなるはずです。

たとえ産後に血糖値が安定してきたとしても、食生活には気を使って行きたいものですね。

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