【妊娠糖尿病】血糖値は低ければいい?低血糖の症状と対処法は?

妊娠糖尿病の妊婦さんであれば「血糖値を下げる」ことばかりに気を取られてしまいがちです。

そして、「血糖値が低いのはいいことだ」と思っていませんか?

妊娠糖尿病の症状は「高血糖」ですが、実は何かのタイミングで一時的に「血糖値が下がり過ぎてしまう」こともあります。

血糖値が下がり過ぎてしまうことを「低血糖」と言いますが、実はこの低血糖は高血糖と同じくらい体にとって危険なことなのです。

高血糖であるはずの妊娠糖尿病なのに、なぜ低血糖になってしまうのでしょうか?

低血糖になるとどんな症状が現れるのでしょうか?

今回は、「妊娠糖尿病と低血糖の関係」「血糖値が下がったときの対処法」などについてご紹介していきます。

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妊娠中は血糖値が下がりやすい?低血糖の基準は?

妊娠中は「食後の血糖値が上がりやすく、空腹時の血糖値は下がりやすい」というのをご存じですか?

妊娠中に空腹時血糖値が下がりやすくなる原因は生理的なものであり、この症状は妊娠週数が進むにつれて顕著になって行くようです。

一般的に、低血糖と診断される基準値は、「70mg/dl以下」とされていますが、妊婦さんの中には「空腹時血糖値が60mg/dl台」になる方もいらっしゃいます。

(「【妊娠糖尿病】血糖値の診断基準値は?」に関連記事を書いています。)

低血糖になるとどんな症状が出るの?

低血糖になると、どのような自覚症状が現れるのでしょうか?

一般的には以下の症状が出ると言われています。

・眠気

・ふらつき

・あくび

・震え

・ひどい空腹

更に低血糖が進むと、

・意識混濁/喪失

・昏睡

などが起こり、最悪の場合には命に関わることもあるそうです。

実は、妊娠糖尿病の方の中には低血糖を経験されている方は意外と多く、妊娠糖尿病であったMさんも低血糖を経験されているそうです。

Mさんの場合は、入院中のある日とてもお腹が空いていたにも関わらず、卵サンドとおかずという非常にさっぱりした昼ご飯が出されたときでした。

完食しても全くお腹が満たされず、すぐにお腹が空いてフラフラしてしまったそうです。

そして2時間後の血糖値を測定してみると、なんと60台が出てしまったとのことでした。

またある時は、自宅で普通に過ごしていた時に起こったそうです。

食後しばらくして、小腹が空いて来たかなというときに血糖値を測定してみたら、やはり60台だったそうです。

妊娠糖尿病と診断される空腹時の血糖値は「100mg/dl以上」ですから、60台というのは非常に低い数値になりますよね。

Mさんの場合、低血糖の症状として「異常な空腹感」や「フラつき」と覚えたときもあれば「特に自覚症状なし」の時もあったそうなので、低血糖になったからと言って、必ずしも自覚症状が出るわけではないと言えそうです。

血糖値が下がったときの対処法は?

たとえ血糖値が低くても軽度であればさほど心配はいらないようですが、だからと言って軽く考えるのは危険です。

「低血糖かな?」と疑われる場合は、血糖値を上げる対策を取るようにしましょう。

血糖値が下がり気味な時は、「ブドウ糖」や「糖質が含まれる物」を食べると血糖値が上がり、低血糖の症状が回復して来ます。

特にブドウ糖は、体への吸収が早いため即効性があります。

ただし、即効性があるということは「血糖値が急激に上がりすぎてしまう可能性がある」ということにもなりますよね?

妊娠糖尿病の方は「低血糖だからブドウ糖を補給しよう」と自己判断するのではなく、

●低血糖になったらどうすればいいのか

●低血糖になったら何をどのくらい食べればいいのか

ということについて、予め医師へ相談をしておきましょう。

特にインスリン治療をしている方は、低血糖の対処法についてきちんと医師の指示を受ける必要があります。

参考までに、妊娠糖尿病経験者のMさんが低血糖の対処法について医師へ訪ねたときのお話をご紹介します。

医師によると、「Mさんはインスリン治療をしていないので、血糖値が60台くらいであればそれほどに気にすることはない」と言われたそうです。

さらに「この程度の低血糖は、厳密な意味での低血糖ではなく、血糖値が低くなっても体から自然に分泌される各種ホルモンが血糖値を保つから大丈夫」なのだそうです。

「どうしても体がしんどいときは、チョコレートをひとかけ食べればよい」と指示されたそうです。

つまりこの医師の意見をまとめると「低血糖だからと言って何か食べてすぐに血糖値を上げる必要はなく、身体から出るホルモンによって自然と血糖値は上がる」と受け取れますね。

もちろん低血糖への対処法は、

◇インスリン治療の有無

◇体質

◇妊娠糖尿病の程度

◇妊娠週数

なども関係してくると思いますので、まずは主治医の判断を仰ぐようにしてください。

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低血糖は喜んでいいもの?数値より大事なことは?

血糖値は「高いより低いほうがいいのではないか?」と考えてしまう妊婦さんもいらっしゃるかと思います。

私自身、血糖値を気にするようになってから、自己測定で低めの値が出た時は「やったー!」と嬉しくなってしまいます。

しかし実際のところ、血糖値が低いというのは喜ぶべきものではないようです。

なぜなら、「血糖値は、少し高いくらいであればすぐに命に関わることはないが、血糖値が低くなりすぎるとすぐに命取りになるケースがあるから」です。

そして、血糖値が「高い」「低い」ということよりも大切なのは「血糖値を乱降下させない」ことだそうです。

つまり、いくら空腹時血糖値が60や70と低くても、食後血糖値が200を超えてしまっては、血糖値が上下する揺れ幅が大きいですね。

これはよくないことなのです。

逆に、空腹時血糖値が100と高めでもあっても食後血糖値が180の方が体にとっては負担が少ないというわけです。

是非皆さんも、随時の血糖値の値に一喜一憂するのではなく、血糖値が上下する幅を小さく抑えられるように血糖コントロールをしてみて下さいね。

おわりに

妊娠中に行われる尿糖検査や血液検査の結果をみて「高血糖を気にする妊婦さん」は比較的多いものの、「低血糖について意識している妊婦さん」は少ないのではないでしょうか?

しかし、低血糖は命に係わることもあるコワいものなのです。

私自身、産後の時期は空腹になると手が震えることがありましたし、異常な空腹感を感じることがありましたが、今思えばあれは低血糖の症状だったのだと思います。

妊娠糖尿病にかかると、高血糖にも低血糖にも気を使わなければなりませんから「血糖コントロールって大変だな」とちょっとうんざりしている妊婦さんもいらっしゃるかもしれませんね。

確かに血糖値を気にしながら生活するのは大変なことですが、健康な赤ちゃんを産むためにもうひと頑張りして下さい!

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