妊娠糖尿病【産後】の母乳が甘い?赤ちゃんへの影響は?

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現在、血糖値と戦っている妊娠糖尿病の方は、「出産したら血糖値が下がるだろう」と楽しみにしているのではありませんか?

逆に「産後も血糖値が下がらなかったらどうしよう」と不安を感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。

産後の血糖値を下げるためには「母乳育児」が効果的だと言われています。

体内で母乳を作り出すには多くのエネルギーが必要ですから、運動しているのと同じ効果が得られるのかもしれません。

そこで、次のような疑問が湧いてきませんか?

「血糖値の高い母親の母乳は、赤ちゃんへどのような影響を及ぼすのだろう?」

おそらく高血糖ママ達は「血糖値と母乳の質」について気になっていることでしょう。

今回は、「妊娠糖尿病・産後高血糖と母乳」そして「血糖値が高いママの母乳と赤ちゃんへの影響」についてご紹介して行きます。

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妊娠糖尿病だったママの母乳は「甘い」?

血糖値が高かった妊娠糖尿病の方は、ご自身の母乳の味が甘いのではないかと思っていませんか?

ついつい、血糖の「糖=甘い」と考えてしまいがちですからね。

一般的に、母乳の味は母親の食事の影響を受けると言われています。

例えば、「母親が甘いものを食べると母乳がドロドロして味が濃くなる」とか「母親がにんにくを食べると母乳が臭くなる」などという説もあります。

しかしこれはあくまでも授乳をしてきた女性達の「経験談」であり、「母親の食事と母乳の味の関係」について科学的に証明されているものではありません。

さらに私が調べた限りですが、「血糖値と母乳の味」に関する信頼できそうな情報を得ることはできませんでした。

ただ、「母体の血糖値が高いと、母乳中のブドウ糖の濃度も高くなる」とされているものがありました。(参照:http://blood-sugar0515.com/josei/bonyu.html)

その一方で、「母乳にはブドウ糖が含まれていない」という情報もあります。(参照:http://karada-naosu.com/category4/en245.html)

「母体の血糖値と母乳の成分」の関係については、おそらく研究がされていない、もしくは明確なデータが得られてないのではないかと思います。

本来、母乳というのは「ほんのりとした甘み」があるものです。

これは母乳に含まれる「乳糖」によるものであり、ブドウ糖ではありません。

明らかなデータは存在しませんが、私達の血液は、食事内容によって成分バランスも変化することを考えると(例えば鉄分が不足すると血液中の赤血球が不足するように)、母体の血糖値が高いと母乳の成分比が変わるのではないか、と個人的には思います。

妊娠糖尿病だったけど、授乳できるの?


妊娠糖尿病の方は、「高血糖な母乳を赤ちゃんに与えるなんて…」と母乳育児に後ろ向きになっているかもしれません。

しかし、妊娠糖尿病の方や産後高血糖の方は、むしろ積極的に授乳すべきなのです!

なぜなら「糖尿病予防」という点において、母乳育児はお母さんにも赤ちゃんにもメリットしかないからです!

そのメリットとは、

◇母体の血糖値が下がりやすくなる

◇母体がカロリーを消費するので、産後太りしにくくなる

◇妊娠糖尿病から2型糖尿病に移行しにくくなる

◇母乳を飲んだ赤ちゃんは、将来糖尿病を始めとする生活習慣病になりにくくなる

ということがあげられます。

実際に妊娠糖尿病の方は医師や看護師から「産後はしっかり授乳をして下さいね!」と念を押されているのではありませんか?

母乳育児に挑戦してみようという高血糖ママは、ぜひ自信をもって母乳を上げて下さいね。

糖尿病の治療中でも授乳したい!注意点は?

妊娠糖尿病から産後糖尿病へ移行してしまった方もいらっしゃると思います。

では、現在血糖値コントロールのために治療を行っている方は、赤ちゃんへ母乳を与えることはできるのでしょうか?

糖尿病の薬物治療を行っている方が授乳の際に気を付けなければならいのは、以下の二つです。

・経口薬の使用を中止する

日本では現在、授乳中に経口薬を使用してはいけないそうです。

そのため、授乳中はインスリンと食事で血糖コントロールを行います。

すでに経口薬で糖尿病の治療を行っている場合には、授乳中の治療法について必ず医師に確認をしてください。

・インスリン量の変化

産後や授乳中は血糖値が下がりやすいため、投与するインスリンの量は妊娠中と比べて少なくなります。

具体的な量には個人差がありますので、医師と相談しながら自分にあったインスリン量を見直す必要があります。

また授乳中は低血糖になりやすいので、低血糖対策もしっかり行うようにしましょう。

(「【妊娠糖尿病】血糖値は低ければいい?低血糖の症状と対処法は?」に関連記事を書いています。)

授乳中はお腹が空く!栄養補給に甘いものを食べてもいいの?

授乳はとてもエネルギーを使う行為です。

一説によると、母乳100mlを作りだすのに80Kcalほど消費すると言われています。

こんなにカロリーを消費する「授乳」を日に何度も行うわけですから、授乳期間というのはものすごくお腹が空くものです。

ここで「授乳でエネルギーを消費するのだから、甘いものを食べても平気だろう」と考える方がいらっしゃるかもしれません。

しかし甘いものはできるだけ避けた方がいい、というのが個人的な意見です。

その理由は大きく2つあります。

× 甘いものに対して警戒心がなくなるから

「甘いものを食べてもいい!」と自分を許してしまうと、次第に甘いモノへの罪悪感がなくなって来ます。

そして、甘いものが習慣化する恐れがあります。

健康な体であればそれでも良いのかもしれませんが、妊娠糖尿病または産後高血糖という「将来、糖尿病を発症するリスクの高い方」にとっては、甘いモノがクセになるのは大きな問題です。

クセになってから辞めるのは一苦労ですから、クセになる前に阻止しましょう。

× 甘いもの以外でもカロリーは補えるから

授乳にはエネルギーが必要ですから、食べないと母乳は出なくなります。

しかし、授乳中に必要なカロリーを補給できる食べ物は甘いモノだけではありません。

摂取カロリーを増やすには「食事量を増やす」ことが先決であり、空腹を満たすために「お菓子」を食べるのは控えましょう。

3度の食事で足りなければ、食事の回数を増やしてみませんか。

「妊娠糖尿病になった」「産後高血糖になった」ということは「糖尿病になりやすい体質が発覚した」ということですから、引き続き口にするものには気を付けて下さい。

それでも「どうしても甘いものが食べたい!」ときは、血糖値抑制成分が含まれたお茶と一緒に頂くといいかと思います。

おわりに

血糖値が高いと母乳の成分が変化するかどうか、定かではありませんが・・・。

一説によると、「母乳は、母体の血糖値の影響を受ける」「血糖値が高い母乳を授乳すると、赤ちゃんの血糖値も上がる」「血糖値が上がった赤ちゃんは、夜泣きする」のだそうです!(参照:https://mamanoko.jp/articles/23001)

もし、あなたが糖質過多の食事をすると赤ちゃんが興奮したり夜泣きするのであれば、食事内容を改善してみるといいのではないかと思います。

授乳中は、母乳の味や成分を気にすることも大切ですが、「乳腺炎」にも気を付けて下さい。

乳腺炎とは、乳腺や乳管で母乳が詰まってしまい乳房の中で炎症を起こす疾患です。

乳腺炎になると、乳房が硬くなる、しこりができる、熱を持つ、痛くなるなどの症状が現れ、ひどい場合は40度前後の熱が出ることもあります。

乳腺炎の原因はいくつかありますが、主な原因として言われているのはやはり「食事」です。

油分・脂肪・砂糖が多く含まれた食品は、乳腺炎を招きやすいと言われていますので授乳中は控えめにしましょう。

乳腺炎予防という意味でも、甘いお菓子やスイーツはほどほどにして下さいね。

もう一つ、乳腺炎の原因とされるのは「冷え」です。

体が冷えていると血行が悪くなり母乳が流れにくくなるため詰まりやすいそうです。

軽く体を動かしたり、温かいものを食べるようにし、体が冷えないように注意して下さいね。

ストレッチやスクワットなど軽い運動であっても、血糖値コントロールに有効ですからぜひ試してみて下さい!

(「血糖値を下げるために室内でできる運動とは?」に関連記事を書いています。)

今回は、母乳育児が糖尿病予防に有効であることをご紹介しましたが、「母乳が出なかったからと言って、必ずしも糖尿病になる」「母乳が出ないと高血糖が悪化する」という意味ではありませんのでご注意下さいね。

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