女性は男性より糖尿病になりにくい?

糖尿病と言えば「メタボな男性」のイメージがありませんか?

厚生労働省によると、糖尿病もしくは糖尿病が疑われる人の割合は、「男性27%、女性が21%」となっており、女性より男性のほうが多いという結果が出ています。

つまり「糖尿病は男性に多い」というイメージは間違っていないようです。

性別によって血糖値に違いが出るの不思議なことですが、女性が糖尿病になりにくいのはある理由があったのです!

その一方で、女性の糖尿病が年々増加しているのも事実です。

今回は、「男性より女性のほうが糖尿病になりにくい理由」と「女性の糖尿病が増加している背景」についてご紹介していきます。

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女性は糖尿病になりにくい?

女性は糖尿病になりにくいのをご存じですか?

平成22年の厚生労働省の調査によると、糖尿病の治療を受けている人の割合は男性で15%、女性で10%という結果が出ています。

数字を見ても、女性の方が糖尿病を発症する数が少ないということが実証されています。

では、なぜ女性は糖尿病になりにくいのでしょうか?

いくつか考えられる原因がありますのでご紹介します。

<女性ホルモンの影響>

女性ホルモンのエストロゲンは、インスリン抵抗性を下げます。

つまり、エストロゲンの作用によってインスリンが効きやすい状態なのです。 

女性はエストロゲンの働きによって血糖値が上がりにくいため、エストロゲンが十分に分泌されている間は糖尿病になりにくいと言えます。

(「『インスリン抵抗性』とは何?原因は?」「糖尿病で生理不順?血糖値と女性ホルモンの関係は?」に関連記事を書いています。)

<ダイエット好き>

女性は男性よりも、外見を気にする傾向が強いため、肥満になりにくいと考えられます。

特に若い女性の間では、通年ダイエットを行っている方も少なくなく、「ダイエットをしたことない」という女性はごく少数派ではないでしょうか?

一方男性は、あまりスタイルを気にせず、若いうちからお酒やたばこを楽しみ、中年になっても仕事の付き合いなどで食生活も乱れがちです。

このように、女性はこまめにダイエットを行うことによって肥満になりにくいため、結果的に糖尿病になりにくいと考えれます。

<脂肪の付き方>

男性はお腹周りに脂肪がつく「内臓脂肪型」であるのに対し、女性はお尻や太ももなど下半身に脂肪がつきやすい「皮下脂肪型」という特徴があります。

インスリン抵抗性を増し、インスリンを効きにくくする脂肪細胞は「内臓脂肪」ですので、内臓脂肪がつきやすい男性の方が、糖尿病になりやすいと言えます。

このように、女性ホルモンや脂肪の付き方など女性ならでは体質だけでなく、やせ願望や美意識なども相まって、男性より女性の方が糖尿病になりにくいと考えられますね。

女性の糖尿病が増加!こんな女性は要注意!

女性は糖尿病になりにくいものの、現代社会では糖尿病にかかる女性が増加しているそうです!

次のような女性は糖尿病になるリスクが高いため、注意が必要です。

<閉経後の女性>

閉経が近づくと、女性ホルモンの分泌が一気に低下します。

先ほどご説明した通り、女性ホルモンはインスリンの効きをよくする働きがありますので、女性ホルモンが減少している更年期以降の女性は、インスリン抵抗性が増し血糖値が上昇しやすい状態にあります。

そのため、閉経後の女性は糖尿病の発症率が上がります。

(「更年期は血糖値が上昇?糖尿病リスクが増す?」に関連記事を書いています。)

<肥満の女性>

脂肪細胞は、インスリン抵抗性を高めますので、肥満の女性は糖尿病のリスクが上がります。

また、歳を追うごとに基礎代謝が落ち、女性も内臓脂肪がつきやすくなりますので、中年以降の女性も血糖値が高くなる傾向にあります。

<専業主婦の方>

専業主婦の方の中には、長年健康診断を受けていないという方はいらっしゃいませんか?

家事や子育てで忙しく、病院へ行く時間が取れないこともあるでしょう。

そのため、高血糖の発見が遅れ、自覚症状が現れたときには既に糖尿病を発症していたというケースもあります。

<ストレスを食で発散する方>

女性の場合、ストレスがたまると「ケーキバイキングに行って食べまくろう!」「ピザ食べ放題に行くぞ!」と、食で発散する傾向にありますよね?

金曜日の夜や週末は「一週間のごほうび」として、スイーツやアルコールを楽しむ方は多いと思いますし、私もそうです。

女性はストレスを発散するために、特にスイーツやパスタ、パンなどの「炭水化物の過食」に走る傾向にありますので、日々ストレスにさらされ、食でストレス発散をしている女性は糖尿病への注意が必要です。

<筋肉量が少ない方>

筋肉は、血液中のブドウ糖をたくさん消費してエネルギーとして消費してくれますので、筋肉量が少ない女性はブドウ糖の消費が少ないと考えられます。

そのため、ダイエットで筋肉量が落ちている方や運動習慣のない方は、糖尿病にもなりやすいと言えそうです。

上記が、糖尿病になりやすい女性ですが「私は当てはまらないから大丈夫!」と思っている方でも、油断はできません!

例えば、

・毎日の朝食は菓子パンとコーヒー

・学校や職場についたら、ペットボトルの紅茶やジュースを買うのが習慣

・ランチはパスタやピザをよく食べる

・ランチの後は甘いスイーツや甘いカフェモカで一息

・仕事や勉強の合間に眠くなったら缶コーヒーを飲む

・小腹が空いたらチョコレートやおせんべいをつまむ

・夕食後はコンビニスイーツを食べないと食べた気がしない

・入浴後はアイスクリームで締めくくる

このような「糖質三昧」の生活が当たり前になっていませんか?

たとえ若くて痩せ型の女性であっても、「女性好みの食習慣」を続けていると、高血糖を招きやがて糖尿病を発症してしまうかもしれません!

女性は男性に比べ、糖尿病になる割合は少ないものの、現代で当たり前になっている「食習慣」や「運動不足」を改善して行かないと、糖尿病を発症してしまいますよ!

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女性の敵!高血糖で「老化」が早まる?

血糖値が高いと、老化が早まるのをご存じですか?

「老化」は、女性にとって聞き逃せない言葉ですよね。

私たちの体内で「たんぱく質」と「糖」がくっつき、そこに「熱」が加わると、糖化という化学反応が起こります。

この糖化反応が起こったときに作られる物質を「AGEs(エイジズ)」と言い、老化を早める原因物質の一つと言われています。

老化が現れやすいのは「肌」ですが、年を追うごとに肌がくすんだり、シミやしわができるのは、肌のたんぱく質(コラーゲン)が糖化したからなのです。

人間の体の大部分はたんぱく質でできていますので、血液中に糖(ブドウ糖)が増えれば増えるほど、体内のあちこちで糖化反応が起きてしまうことになります。

つまり、血糖値が高い人は老化が早まると言えるのです。

美に無関心な女性はいないと思います。

健康だけでなく、若々しさや美しさを保つためにも、血糖値のコントロールは必要なのです。

女性の糖尿病を予防するには?

女性の糖尿病を予防するにはどうしたらいいのでしょうか?

それには、食生活と運動の両方から対策をしていきましょう。

<食生活>

血糖値を上げるのは、糖質です。

「甘い」「甘くない」という味は関係ありません。

糖質は、砂糖以外に、ご飯やパンやパスタやうどんなどの炭水化物、じゃがいもや山芋などのイモ類、かぼちゃやにんじんなどの一部の野菜、果物などに多く含まれています。

これらの食品の摂取量を減らすことで、血糖値が上がり過ぎるのを防ぐことが出来ます。

過度な食事制限はよくありませんので、まずは調理で使う砂糖を控えめにしたり、ご飯の量を半分に減らすなど、できるところから取り組んでみて下さい。

もちろん、お菓子やジュース、スナック菓子は控えましょう。

間食をするのであれば、スイーツやスナック菓子の代わりに、糖質の少ないナッツ類やするめイカ、ゆで卵やチーズなど、糖質が少なく栄養価のあるものを食べて下さい。

また、食事の際は、食物繊維を先に食べると血糖値が上がりにくくなりますので、野菜や海藻類、大豆製品などのおかずを最初に食べましょう。

おかずを先に食べるためにも、外食の際はパスタやラーメンなどの単品メニューではなく、定食メニューがお勧めです。

外食や忙しさのあまり野菜が不足しがちな方は、血糖値抑制成分が含まれたお茶を習慣にしてみましょう。

血糖値を下げるのは、膵臓から分泌されるインスリンのみですので、インスリンの元となる亜鉛やタウリンを取り入れるのもお勧めです。

亜鉛は、牡蠣、チーズ、レバー、納豆などの大豆製品、アーモンドなどに多く含まれており、タウリンは魚介類(いか、たこ、貝など)に多く含まれています。

このように、糖尿病を予防するための食事は、主食(炭水化物)よりおかず(たんぱく質や野菜)をメインにすることです。

<運動>

糖尿病の予防には、食事の改善だけでなく、運動を行うことが欠かせません。

なぜなら、運動を行うと筋肉がブドウ糖を素早く消費してくれますので、血糖値の上昇を防ぐことが出来るからです。

とは言え、運動と言っても、ハードなトレーニングを行う必要はありません。

運動嫌いな方や運動する時間がない方は、自宅でスクワットや踏み台昇降、もも上げなどの軽い運動を行うだけでも効果的です。

食後の血糖値は、およそは1時間後にピークを迎えますので、この時間に筋肉を使うと食後高血糖を予防することが出来ます。

また、日ごろから筋肉における糖の消費量を増やす食品を摂取しておくと、更なる運動効果が期待できます。

(「血糖値を下げるために室内でできる運動とは?」「食後の血糖値を下げる運動は食後いつする?」に関連記事を書いています。)

最近では、マラソンやヨガを楽しむ女性が増えていますので、女性向けのおしゃれなスポーツウェアやグッズがたくさん売られていますよね。

運動は継続することが大切なので、お気に入りのスポーツグッズを取り入れて、運動を習慣的に行っていけば、糖尿病予防に繋がります。

まとめ

女性の場合、女性ホルモンの作用によって血糖値が上がりにくいのは事実ですが、それに甘えて糖質過多の生活をしていたら、あっという間に糖尿病予備軍になってしまいますよ!

今振り返ってみると、私も糖質だらけの生活を送っていました。

朝食抜きは当たり前、昼はパンやパスタ、夜はごはんとスイーツ・・・というような「血糖値を上げるための生活」を送っていたように思います。

現在は、糖質制限と軽い筋トレで血糖値をコントロールしてはいますが、「血糖値が上がらないだろう」と思って食べた食事であっても食後の血糖値が急上昇していたり、「今日は食べ過ぎたから、血糖値が上がっているだろうな」と予想していたら、思いのほか上がっていなかった、ということがよくあります。

なかなか思うように血糖値をコントロールすることはできませんが、私は「急激に血糖値を上げないこと」と「血糖値が高くなりすぎてしまったら速やかに下げる」ということを目標にしています。

スイーツ好きな女性は多いですし、スイーツを食べることで「幸せ」を感じるのではあれば、無理にやめる必要はありません。

ただ、食べるときは「食べる量を少な目」に、そして食間ではなく「食後のデザート」に食べるようにしましょう。

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