【子供の糖尿病】食事療法の注意点は?

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近年、子供の糖尿病が増加傾向にあるのをご存じですか?

糖尿病は「大人の病気」というイメージがありますが、糖尿病発症の低年齢化が進んでいるのだそうです。

子供の糖尿病も大人の糖尿病と同じ疾患ではあるものの、治療方法や血糖コントロールのやり方については若干異なる点もあります。

「糖尿病は完治しない」と言われていますから、もしもお子さんが糖尿病になってしまったら、毎日コツコツ治療を続けていかなければなりません。

そんな糖尿病の治療の中で基本となるのが「毎日の食事」です。

今回は、「子供の糖尿病の食事療法」についてお伝えして行きます。

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子供の糖尿病の食事療法とは?1型と2型で違う?

糖尿病でも、普通の人と同じように過ごすためには「血糖コントロール」が欠かせません。

血糖コントロールをするために必要なのが「食事療法」です。

子供の糖尿病の食事療法ついて調べてみたところ、どうやら1型と2型における食事療法の目的は若干異なるようです。

1型糖尿病の食事療法

・ごく普通の食事を食べて良い

・肥満の場合には、適正体重になるように食事量を調整する

・投与するインスリンの量を決めるため、糖質の摂取量を把握する必要がある(カーボカウント)

2型糖尿病の食事療法

・バランスよく食品を食べる

・規則正しい時間に食べる

・カロリーを摂りすぎない

こうして見ると、1型と2型には「異なる点」と「共通点」があるように見えます。

<異なる点>

◇1型の場合は、糖質を取りながら血糖値を安定させることが目的である

◇2型の場合は、肥満を予防・改善しながら血糖値を正常に保てる体作りを行う

<共通点>

◇食事療法の目的は血糖値をコントロールすることである

◇必要な食事量は一人一人違う

お母さんの中には、「ただでさえ栄養バランスを考えた食事を1日3回毎日作り続けるのは大変なのに、さらに子供の血糖値を考えながらのメニューを考えなければならないなんて!」と、時に食事療法を負担と感じてしまう方もいらっしゃるかと思います。

そんな時には「子供の血糖値をコントロールする」という目的を思い出し、コツコツ少しずつ食事療法を続けて行って下さいね。

そして、お子さんへの補助的な食事や間食として、糖質の少ない食品 を取り入れるとお母さんの負担も少しは軽くなるのではありませんか?

子供の糖尿病の食事療法!大人のマネはキケン?

糖尿病の食事療法と聞くと、「糖質制限」や「カロリー制限」が思い浮かびますよね?

確かに、食後の血糖値を上げにくくするために「糖質制限」は効果的だと思いますし、私自身も糖質制限を取り入れています。

では、子供も大人の私達と同じように、食事制限を行うべきなのでしょうか?

子供の食事療法を行う際は、以下の点に気を付けましょう。

・極端な「〇〇制限」はしない

子供は成長しています。

健康で丈夫な体を作るために、子供にとってはすべての栄養素(たとえ糖質であっても)が必要です。

そのため、「ある特定の栄養素や食品を摂取しない」というのは、健康上のリスクがあると言えます。

例えば、カロリー制限を行うと全体的な栄養不足に繋がり、身長や体重の増加が止まったり、女の子であれば初潮が遅れたり生理が止まることも考えられます。

また、エネルギー源である糖質を制限してしまうと運動能力が低下したり、脳がエネルギー不足に陥って集中力が低下する可能性もあります。

さらに、体内に糖質が不足すると、エネルギー源として筋肉を消費しますので、筋力の低下にも繋がります。

健康を害さないために、「バランスよく、何でも食べる」ことを目指しましょう。

・食事療法を厳しくし過ぎない

血糖コントロールに食事療法は必要ですが、あまりにも厳しい食事療法を続けているとストレスが溜まります。

食に対するストレスは、思春期あたりからの摂食障害につながる可能性があります。

また「給食を食べずに自分だけお弁当」という場合、お子さんによっては精神的苦痛になることもあるでしょう。

食事療法は毎日のことですから、少しでもお子さんの心の負担を減らすためにも、「給食のメニューには目をつぶる」「たまには甘いものや好きなものを食べる」などメリハリをつけてあげましょう。

・成長に合わせて食事量を調整する

年齢や体格、運動量によって必要なカロリーは変わります。

特に成長期のお子さんの適量は変化が大きいですから、医師や栄養士に相談しながら適切な食事の量をこまめに確認してあげましょう。

子供は大人より活発に動きますし、身体や脳もどんどん大きくなっていきます。

大人と同じような食事制限を行うのは、子供にとってリスクがあると言えますね。

子供の血糖コントロールや減量のためには、食事の量を減らすのではなく「運動量を増やす」「血糖値を抑える働きのあるお茶を習慣にする」など、食事制限とは別の点に重点を置きましょう。

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子供の糖尿病の食事メニュー!注意すべきポイントは?

大人にも子供にも言えることですが、糖尿病の食事療法において「食べてはいけないもの」はありません。

そのため、食事療法の子供向けメニューは「子供の好きな食べ物を用意してあげればいいのでは」というのが私の考えです。

そして「一食の単品のメニュー」を気にするより、「全体的な食事内容」を気にしてあげた方がいいと思います。

例えば、3日間もしくは1週間を振り返ってみて、

◇食事の量が適切であるか(多過ぎ、少な過ぎていないか)

◇食事のバランスは取れているか(ごはんばかり、肉ばかり、野菜ばかりになっていないか)

◇規則正しく食事をとっているか(食事の時間が乱れていないか、食事の回数や間食が増えていないか)

◇食事を抜く癖が付いていないか(朝食を食べているか、欠食していないか、ごはんの代わりに菓子パンなどで済ませていないか)

◇糖質を過剰に取っていないか(スパゲッティ、チャーハン、焼きそばなど単品メニューばかりでないか)

◇お菓子やジュースを取り過ぎていないか(毎日お菓子を食べる、食事のときもジュースを飲んでいないか)

◇野菜を食べているか

などを気にするべきだと思っています。

特に、朝食を食べないのは良くありません。

朝食は、その日1日の血糖コントロールに影響すると言われており、朝食を抜いてしまうと、「昼食や夕食後の血糖コントロールが悪くなる」という研究結果もあるそうです。

すでに「朝食を食べない」「食べない日がある」というお子様の場合には、子供の好きな食べ物を用意して(お菓子やジュースは論外ですが!)、まずは朝食を食べる癖をつけてあげるといいですね。

(「朝食を抜く女性は糖尿病になりやすい?血糖値への朝食効果とは?」に関連記事を書いています。)

朝は時間も限られますし、たくさんのおかずは食べられない子もいると思います。

もし納豆が食べられる子であれば、納豆ご飯はいかがですか?

納豆には食後の血糖値の上昇を抑える働きがあるのでお勧めです。

パン派であれば、ヨーグルトや牛乳などの乳製品を添えてあげると、同じく血糖値の急上昇が抑えられるそうです。

食べる量は少しでもいいので、いくつかの食品を組み合わせてあげるようにしましょう。

(「豆類の糖質を比較してみた!納豆が食後血糖値を抑えるって本当?」「食事の前にヨーグルトを食べると血糖値はどうなる?」「牛乳は血糖値を抑える?豆乳やココナツミルクは糖尿病に効く?」に関連記事を書いています。)

おわりに 

大人ですら、食事制限やカロリー制限をするのはストレスが溜まりますよね。

その証拠に、食事療法でダイエットを成功させるのはとても大変なことです。

それを子供に強いるのはちょっとかわいそうな気もします。

本記事にも書きましたが、糖尿病の食事療法において食べてはいけないものはないのですから、たとえ糖尿病を患っているお子様であっても食べる楽しみを与えてあげてほしいと思います。

また、子供の食事療法は主に大人が主導しますが、子供がある程度成長したら積極的に関わってもらいましょう。

子供のうちから栄養や調理方法について学んでおくと、糖尿病への理解が深まるだけでなく、健康的な体作りや生活習慣についての知識が付くはずです。

その知識は、いつか必ずその子の力になると思います!

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