中学生でも糖尿病になる?その原因と症状は?

現代において、糖尿病は「成人病」ではありません。

子供のうちから糖尿病になることがあります。

特に、肥満や生活習慣によって発症する2型糖尿病は、中学生に入ったあたりから増加するようです。

「中学生でも糖尿病になるなんて!」と、中学生のお子さんをお持ちの親御さんは不安になってしまいますよね。

特に、糖尿病家系の方や子供の肥満が気になる方にとっては気がかりな問題ではないでしょうか?

子供のうちから糖尿病になるのは稀なケースではあるものの、万が一発症してしまった時は毎日の子供の生活を大人がしっかりサポートしてあげる必要があります。

つまり、親が子供の糖尿病について勉強しておく必要があるということです。

今回は「中学生の糖尿病」についてご紹介して行きます。

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中学生でも糖尿病になる?発生率は?

子供の糖尿病が増えているとはいえ、実際に中学生のうちに糖尿病を発症する率はどれくらいなのでしょうか?

ある資料によると、人口10万人あたりの新規患者数は、

・1型糖尿病 1.5〜2人/年(15歳未満)

・2型糖尿病 4〜7人/年(中学生)

となっています。

どちらのタイプの糖尿病であっても、中学生のうちに発症する確率はとても低いことがわかります。

ただ、中学生の糖尿病は1型よりも2型の方が多いことから、中学生の糖尿病の主な原因は「生活習慣が関係している」と言えそうです。

中学生の糖尿病にはどんな種類があるの?その原因は?

中学生の糖尿病は稀ではあるものの、存在するのは事実です。

糖尿病には大きく分けて1型と2型があり、さらにいくつか種類があり原因も異なります。

1型糖尿病

<原因:自己免疫>

膵臓にあるβ細胞が自己免疫により破壊されることがあります。

自己免疫疾患として発症する糖尿病のことを「1A型」と呼びます。

1型糖尿病の8割の方が当てはまります。

<原因:ウイルス感染>

1型糖尿病のうち、上記の1A型(自己免疫)以外のものを「1B型(または特発性糖尿病)」と呼び、1B型の7割の方にウイルス感染が確認されています。

そのため1B型の初期症状として発熱や喉の痛みなどの症状が現れ、その後に糖尿病の症状が出て来ることが多いそうです。

1型糖尿病の2割の方が当てはまります。

2型糖尿病

<原因:遺伝的なもの>

糖尿病家系(糖尿病になりやすい体質)に加えて、悪い生活習慣やストレスなどが重なると2型糖尿病を発症することがあります。

<原因:肥満>

肥満になると、通常よりもより多くのインスリンを必要としたり、インスリンが効きにくくなる(インスリン抵抗性)ことがあります。

その状態が長く続くことで2型糖尿病を発症します。

中学生の血糖値はどのくらい?

血糖値の基準値は、年齢によってそう大きく異なるわけではないようです。

この記事を書いている時点での最新の血糖値の基準値は、

◇空腹時 110mg/dl未満

◇75gGOTTの2時間値 140mg/dl未満

となっており、中学生ならこの基準値を参考にして頂いて問題ないと思います。

ちなみに、75gGOTTとは「経口ブドウ糖負荷試験」というものであり「身体がどの程度ブドウ糖を処理できるか」を測る検査です。

中学生の糖尿病はどうやって発見する?

通常、中学生のお子さんであれば血糖値を測る機会はないと思います。

では、どうやって血糖値が高いかどうかを知ることができるのでしょうか?

それは、学校で行われる「尿検査」です。

この尿検査で「尿糖」が「+」になると要精密検査となり、先ほどの75gGOTTを受けることになります。

その結果、血糖値が基準値を超えていた場合、糖尿病と診断されます。

(「高校生の糖尿病とは?予防には尿検査が欠かせない?」に関連記事を書いています。)

中学生の糖尿病の症状とは?チェックしてみよう!

中学生の糖尿病は、まず先ほども述べた学校の集団検診で行われる尿検査で発見させることがほとんどだそうです。

なぜなら、糖尿病の初期症状は非常にわかりにくく、わずかな変化に気付くことが難しいからです。

もしもお子さんの糖尿病が気になるのであれば、お子さんの様子をしっかり観察してみましょう。

以下に、糖尿病を発症している時に起こると言われている代表的な症状を上げていきます。

<小児糖尿病の症状>

・喉が異常に渇いて飲み物をたくさん飲んでいる、よく飲み物を欲しがる

・トイレが異常に近い(夜中に何度もトイレに起きる)

・成長期なのに急激に痩せてくる

・ダラダラしている/疲れやすい

・食欲が異常にある

・いつも眠たそうにしている

これらの症状が当てはまりますか?

中学生にもなると、喉が渇けば自分で水分を取るでしょうし、トイレにも一人で行きますから、子供の様子が見えにくくなります。

また、勉強や部活で疲れていれば休日はダラダラ過ごしたり眠そうにしていることもあるでしょう。

中学生の中には反抗期真っ最中のお子さんもいらっしゃるでしょうから、お子さんのだるそうな様子を見ても「熱もないのに!仮病じゃないか」と疑ってしまうことがあるかもしれません。

このように、糖尿病の症状ははっきりとわかりにくいため、見逃しやすいのです。

もしも上にあげた症状が複数当てはまる場合は「考えすぎかな?」と思わず、病院で検査してもらうと安心ですね。

特に、急激に自覚症状が出やすい1型と比べて、2型は自覚症状が出にくいという特徴があるため、軽視するのは禁物です。

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中学生の糖尿病の予防と治療法は?

1型糖尿病は、残念ながら予防することはできません。

1型糖尿病にかかってしまったら、インスリン治療が基本になります。

ただ、食事や運動に大きな制限はありません。

一方、2型糖尿病は予防することができます。

2型糖尿病の大きな原因は「生活習慣」ですから、中学生のうちから良い生活習慣を身に着けておくことが大切です。

そして、子供の2型糖尿病はインスリン治療が必要ないケースも多いそうですので、まずは食事と運動で改善することから始めます。

ここでは、2型糖尿病の予防と改善のための生活習慣のポイントをご紹介します。

<食生活を規則正しく>

夜遅くまで塾や勉強に励んでいる中学生であれば、塾に行く前におやつを食べてしまったり、夕飯後に夜食を食べたり、食事の時間や回数が不規則になってしまうことでしょう。

しかし、食事の時間が規則的でないと血糖値が上がりやすくなるうえ、食事の回数が増えることで食べ過ぎ・肥満に繋がります。

食事の時間や間食に関しては、親子でルールを決めるようにしましょう。

<肥満を改善する>

子供の2型糖尿病の7割は、肥満が伴うそうです。

もしも肥満気味のお子さんであれば、肥満を改善することで糖尿病を防ぐことができます。

食べ過ぎ、カロリーの取り過ぎなどに注意しましょう。

<誰かと一緒に食べる>

一人で食事を取る「孤食」は、食べ過ぎや偏食を招きます。

誰も見ていなければ「好きなものばかり食べる」「好きなだけ食べてしまう」のは当然ですよね?

しょうゆやマヨネーズを大量にかけても注意してくれる人がいなければ、子供は好き放題やってしまいます。

また、一人で黙って食べると早食いにも繋がります。

お子さんが一人で食事を取っていないか注意しましょう。

<身体を動かす>

運動をすると血糖値が下がりやすくなります。

運動は肥満の改善にもなりますので、室内でゲームやスマホで遊ぶのではなく、できるだけ外で遊んだり、部活動などで身体を動かすよう働きかけましょう。

(「血糖値を下げる運動とは?運動時間はどれくらい?」に関連記事を書いています。)

<甘い飲み物を控える>

ジュースなどの清涼飲料水や炭酸飲料は、血糖値を急上昇させてしまいます。

喉が渇くたびに水代わりに甘いジュースを飲んでいると「ペットボトル症候群(急性糖尿病)」になるリスクが上がります。

ジュースを日常的に飲む習慣はやめさせ、血糖値が上がりにくいお茶に変えましょう。

(「子供の糖尿病を防ごう!お菓子やジュースの上手な与え方は?」に関連記事を書いています。)

<ストレス解消>

最近の中学生は、勉強や塾、受験などで忙しく、子供ながらにストレスを溜めているのではありませんか?

また思春期というのは、親や学校や友人との人間関係などによっても精神的ストレスがかかる時期です。

ストレス発散のために、過食に向かうことがないよう注意してあげましょう。

(「高血糖の原因はストレスだった!?」に関連記事を書いています。)

これらの注意事項は子供から大人まで当てはまりますので、家族の健康のためにも覚えておいてくださいね。

おわりに

中学生が糖尿病になる可能性はとても低いけれど、それが我が子に当てはまらないという保証はどこにもありません。

特に、風邪やインフルエンザのウイルスが原因の糖尿病は「誰でもかかる恐れがある」ということです。

そして、中学生から増加する2型糖尿病の多くは食生活や肥満が原因となっています。

そんなお子さんの健康な体作りをサポートするのは、やはり親の役割ですから、大人の私達が子供の糖尿病についてしっかり理解しておく必要があるということですね。

私も現在、血糖値や糖尿病について勉強中ですし、過去に食育について学んだことがあるので、「今の食事が未来の体を作っている」「だから何を食べるかが大事なんだよ」と子供に伝えるよう努めています。

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