高校生の糖尿病とは?予防には尿検査が欠かせない?

糖尿病は「大人がなる病気」というイメージが強い病気です。

しかし患者数はそれほど多くはないものの、赤ちゃんから20歳未満の若者でも糖尿病になってしまうことがあります。

子供や若者の糖尿病は「ヤング糖尿病」「小児糖尿病」などと呼ばれることもあり、糖尿病のタイプや原因は年代によって特徴がみられます。

例えば、小学校低学年までは1型糖尿病が多く、小学校高学年から中学生・高校生と年齢が上がるにつれて2型糖尿病が増加していくといった傾向にあります。

我が家の長子も既に中学生ですので、親子で2型糖尿病のリスクを少しでも減らせるように私は今「若者の糖尿病」について学んでいる最中です。

今回は、若者の糖尿病のうち「高校生の糖尿病」について調べてみました。

スポンサーリンク

高校生の糖尿病の特徴は?

高校生を含む若者の糖尿病には、主に「1型」と「2型」があります。

これまでの記事でも1型と2型については詳しく説明して来ましたので、ここではそれぞれの特徴を簡単にまとめることにします。

・1型糖尿病

膵臓にあるインスリンを出すβ細胞が何らかの原因で壊されてしまい「インスリンが分泌されない」、または「分泌されたとしてもごく少量」なため、血糖値を正常に保つことができず高血糖が続く疾患です。

あるときから急にインスリンの分泌が減るため、急激な体調変化が現れます。

そのため「自覚症状がわかりやすい」という特徴があります。

発症原因は、食生活や運動習慣、遺伝とは関係ありません。

・2型糖尿病

肥満や食事の内容が原因で「インスリンの効きが悪くなる(インスリン抵抗性)」「インスリンの量が不足する」「インスリンが分泌されるタイミングに遅れが生じる」ようになり、血糖値が下がりにくくなる疾患です。

インスリン機能が徐々に低下してくるため「自覚症状が出にくい」という特徴があります。

発症原因は、食事や運動などの生活習慣のほか、遺伝とも関係があります。

一説によると、「両親が2型糖尿病の場合、50%の確率で糖尿病になる可能性がある」とも言われています。

これは「糖尿病になりやすい体質の人」が「糖尿病になりやすい生活を送る」ことで発症するのであり、糖尿病自体は遺伝ではありませんのでご注意下さいね。

小児糖尿病のうち、1型の発症は10歳前後から目立ち始め、2型は中学生以降から目立ち始めますので、高校生が発症しやすいのは「1型より2型」だと言えそうです。

おそらく、幼いころから続けてきた食事や生活習慣の結果が表れて来る頃なのかもしれませんね。

高校生の糖尿病を発見するには尿検査が欠かせない?

毎年学校では健康診断が行われますが、必ず項目として入っているのが「尿検査」です。

実は高校生を含む若者の糖尿病は、この尿検査で見つかることが多いと言われています。

尿検査とは、尿蛋白・尿糖・潜血などを調べる検査ですが、糖尿病に関する項目は「尿糖」になります。

尿糖とは、尿中に含まれる糖のことですが、尿検査で尿糖が出たということは、「体内に糖が過剰にある=高血糖の疑いがある」ということになります。

血糖値の目安としては、血糖値が170mg/dl前後まで上がると尿糖が出るそうです。

検査の見方はこちらです。

・尿糖「-~±」または「A1」⇒ 異常なし

・尿糖「+~4+」または「G2」⇒ 要精密検査

尿糖は、糖尿病のほか甲状腺機能障害など別の原因で陽性になることもあるため、尿糖の原因を明確にするには精密検査が必要です。

もしもお子さんの「尿糖」に陽性反応が出た場合は、必ず病院で再検査を受けて下さい。

スポンサーリンク

糖尿病の診断は尿検査だけではわからない?

糖尿病を発見するために尿検査は有効ではあるものの、尿検査の結果だけで糖尿病かどうかを断定することはできません。

なぜなら、血糖値は常に変化しているからです。

血糖値は、「食事を取ると上がり、時間の経過とともに下がる」ものです。

「時間が経過しても下がらない」「常に血糖値が高い状態」であれば尿糖が出て来るでしょうが、通常、採尿は「朝一番」「朝食前」に行うことがほとんどですから、食後だけ血糖値が異常に高くなる「食後高血糖」などを発見することはできないのです。

そのため、尿検査で問題がなかったからと言って油断はできないと言えます。

一方、尿糖が「陽性」であっても「糖尿病ではない」こともあるのです。

健康な人の中には、もともと腎臓における「糖の排泄機能が弱い人」がおり、インスリンの分泌が正常であるにも関わらず、尿の中に糖が出てしまう体質の方もいます。

これを「腎性糖尿」といい、病気ではありませんのでご心配なく。

ここまでの内容をまとめてみると、

・尿検査では「隠れ糖尿病」は発見できない

・体質的に尿糖が出る人もいるため、尿検査で陽性が出ても「糖尿病でないこともある」

ということです。

尿検査だけでは糖尿病かどうかの正しい判断はできないわけですから、糖尿病の診断をするには血液検査やブドウ糖負荷検査など、さらなる精密検査が必要になります。

おわりに

高校生にもなると、親の目がますます届きにくくなります。

親がどんなにバランスのいい食事を作っていたとしても、親の知らないところでお小遣いを使って好き放題飲み食いしているお子さんも増えてくることでしょう。

また、糖尿病が進行してくると疲れやすくなって来ますが、お子さんが疲れた様子をしていても「夜更かししているだけよ」と軽く考えてしまう親御さんも多いと思います。

このように、もしもお子さんが糖尿病になりかけていたとしても、お子さんの糖尿病を見抜ける親は少ないと思います。

だからこそ、学校で行われる尿検査は非常に大切なものだと言えますね。

高校生というのは、半分大人になりかけているとは言え、まだまだ子供な部分もあります。

あなたのお子さんも思春期真っ最中、そして栄養や健康について関心の薄い高校生の時期ですから、糖尿病の話など聞く耳を持ってくれないかもしれません。

しかし、子供の健康を守れるのは親しかいないのですから、親としてできる限りのことはやってあげたいものですね。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする