血糖値が上がると汗をかく?高血糖の人は汗っかきなの?

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「以前と比べて汗っかきになった」もしくは、「病院などで血糖値が高いと指摘されてから、よく汗をかくようになった気がする」という方はいらっしゃいませんか?

汗には、「体温を調節する働き」や「体内の老廃物を輩出する役目」がありますから、本来であれば、汗をかくことは悪いことではありません。

むしろ、汗をかくことは健康的なことです。

しかし、汗の中には病気のサインである「不健康な汗」もあるのです。

そんな不健康な汗の一つが、「高血糖による汗」。

実は、血糖値が高い状態が続くと汗っかきになるそうです。

なぜ、血糖値が高いと汗をかくのでしょうか?

また高血糖の人の汗は、独特なニオイがあるそうです。

高血糖の汗とは、どんなニオイなのでしょうか?

今回は「高血糖と汗の関係」についてご紹介して行きます。

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血糖値が高い人は汗っかきって本当?

血糖値が高い状態が続く疾患。

それが「糖尿病」です。

一般的に、糖尿病は自覚症状に乏しいといわれていますが、比較的わかりやすい自覚症状の一つに汗っかき、つまり『発汗異常』があります。

糖尿病による発汗異常の原因は、「糖尿病神経障害」と呼ばれる合併症によるものです。

また、高血糖の初期症状には「喉の渇き・多飲」がありますので、水分を取り過ぎることによって汗をかきやすいとも考えられます。

また汗をかくことによって喉が渇き、さらに水分を摂取してまた汗をかくといったサイクルに陥ることもあるでしょう。

もしも、「以前よりも汗っかきになった」「汗の量が異常に多い」「水分の摂取量が増えたせいでたくさんの汗をかく」また「汗をかかなくなった」という方は高血糖の可能性がありますので注意して下さい。

食事中や食後の汗は食後高血糖が原因?

熱いものや辛い物を食べたときは、誰でも汗をかきます。

これは「味覚性発汗」と呼ばれる現象です。

主に顔や首に汗をかきますが、生理的な現象であるため基本的には心配いりません。

しかし、糖尿病の合併症で発汗異常があるときも、「食事中」や「食後」に汗をかくことがあります。

糖尿病の神経障害によって自律神経に障害が起こると、食べるという行為が刺激となって大量の汗をかいてしまうのだそうです。

もしも食事中に「辛い物や刺激物を食べていないのに汗をかく」「食事のたびに汗をかく」「以前より食事中や食後の発汗がひどくなった」という場合は病気が隠れていることもあるため、医療機関を受診してみて下さい。

高血糖の汗にはニオイがあるって本当?

高血糖の方がかく汗は、ニオイに特徴があると言われています。

具体的には、

・腐りかけた果物のニオイ
・甘酸っぱいニオイ

と表現されることが多く、中には「最初は甘いニオイでだんだん甘酸っぱいものに変化する」と言った意見もあります。

実はこのニオイの正体は「ケトン臭』と呼ばれるものだそうです。

みなさん、「ケトン」という言葉を聞いたことがありますか?

ケトンとは、体を動かすエネルギー源として「脂肪」が使われるときに発生する体内物質です。

通常であれば、エネルギー源として使われるのは「血液中のブドウ糖」ですが、高血糖の方はブドウ糖をうまく消費することができません。(だから血液中にブドウ糖があふれてしまい高血糖になってしまうのですが。)

私たちの身体は、エネルギー源としてブドウ糖を使えなくなると「脂肪」を消費し始めるため、ケトンが発生するというわけです。

脂肪燃焼を目的とした「ケトンダイエット」や「糖質制限ダイエット」などが流行ったこともあって、「ケトン」という言葉を耳にする機会が増えましたがケトンにニオイがあるとはご存知なかった方もいらっしゃるのでは?

高血糖が気になる方は、自分の汗のニオイをチェックしてみて下さいね。

(「子供の糖尿病の特徴は?口臭やおねしょは糖尿病のサイン?」に関連記事を書いています。)

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低血糖でも汗をかくって本当?

汗っかきになるのは高血糖の時だけではありません。

実は、「低血糖」の場合にも汗をかくことがあります。

低血糖というのは体にとっては危険なことですから、低血糖になると体は血糖値を上げるために交感神経を働かせて体を活発に動かそうとします。

交感神経が働くと、発汗や動悸などが現れるのです。

目安として、血糖値が大体70mg/dlを下回ると、汗と同時に「強い空腹感」「手足の震え」「不安感」などが表れてくるようです。

空腹時の汗は、「血糖値が下がってきた」という体からのサインですから、この場合は何か口にして血糖値を上げるようにして下さい。

(「血糖値が低下すると汗が出る?空腹時の冷えや震えは低血糖だから?」に関連記事を書いています。)

汗をかくと血糖値は下がる?

ここからはちょっと視点を変えて、血糖値を下げるために汗をかくことは効果的なのか考えてみます。

汗のかき方にもよりますが、「運動」や「入浴」によって汗をかくことで血糖値を下げることが期待できると言えます。

まず、運動ですが、筋肉を動かすことによってブドウ糖を消費できることから、運動は血糖値コントロールに有効です。

ただ、運動と言っても「汗ばむ程度の運動」が効果的ですので、強度の弱すぎる運動ではあまり効果は期待できないかもしれません。

血糖値コントロールにお勧めの運動と言えば、

・ウォーキング
・体操
・水泳
・テニス
・エアロビクス
・ダンス

など、いわゆる有酸素運動があげられます。

ただ、「筋肉がブドウ糖を消費する」ことを考えると、短時間の筋トレでも効果は得られると個人的には思います。

次に入浴ですが、入浴によって体が温まり代謝が上がればその分エネルギーの消費量が増えますので、血糖値が下がると考えられます。

また、入浴によってリラックス効果が得られれば、結果的に血糖値の上昇が抑えられるでしょう。

逆に、熱すぎるお風呂やサウナなどは、交感神経を活発にさせ血糖値を上げる方向に働いてしまうので、ただやみくもに汗をかけば血糖値が下がるというわけではありません。

血糖値を下げるためには、しっかり体を動かしたり、リラックスを心掛けるなど、目的意識を持って汗をかくようにして下さいね。

くれぐれも、運動や入浴の際は水分補給を忘れずに!

(「高血糖の原因はストレスだった!?」に関連記事を書いています。)

おわりに

私はもともと汗をかかない方なので、「たくさん汗をかく人は、代謝がよくて健康的でうらやましい」と思っていました。

しかし、汗にも「不健康な汗」があったのですね。

季節や体調はもちろんのこと、汗の量や出方は個人差が大きいですから、誰かと比べて汗が多いか少ないかはあてになりません。

大切なのは、「以前の自分と比べて、汗の量やかき方が変わったかどうか」です。

もしも、以前より汗の量が変化したのであれば、ちょっと気を付けてみた方がいいでしょう。

また、発汗異常の原因は高血糖だけではありません。

ホルモンバランスの変化、精神的ストレス、その他さまざまな病気が原因のこともあるようです。

「汗をかいたら着替えればいい・・・」と安易に考えず、発汗の原因を突き止めるようにして下さいね。

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