血糖値が高いと不妊になる?糖尿病と不妊の関係は?

血糖値は日々刻々と変化しているものです。

ですから、食事の内容や体調によっては随時血糖値が基準値を超えてしまうことがあるかもしれません。

「たまに」であれば、血糖値が高くなり過ぎてもそこまで神経質になる必要はないでしょう。

ただ、常に血糖値が高い状態が続いてしまうと、長い時間をかけてじわじわと2型糖尿病へと移行して行き、健康へさまざまな悪影響を与え始めます。

さらに高血糖は、健康を害するだけではありません!

高血糖は「妊娠」や「出産」にも影響があると言われているのです。

今回は、妊娠を望む女性のみなさんへ知っておいて欲しい「不妊と血糖値との関係」について紹介して行きます。

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血糖値が高いと不妊になる?不妊検査で高血糖が発覚?

最近では、「不妊」や「妊活」と言った言葉をよく耳にします。

不妊の原因はさまざまですし、原因が特定できないことも多々あるようですが、実は、不妊の原因の1つとして「高血糖」が上げられるのだそうです。

なぜ、血糖値が高いと不妊になってしまうのでしょうか?

不妊に悩んでいる女性の中には、「多嚢胞性卵胞症候群(PCOP、COS)」という症状を持っている方がいらっしゃいます。

この症状を引き起こす原因の一つとされているのが「インスリン抵抗性」です。

❏インスリン抵抗性と多嚢胞性卵胞症候群の関係

インスリン抵抗性があると、血中のインスリン濃度が高くなります。

このように体内にインスリンが過剰にある場合、男性ホルモンの1種であるアンドロゲンの分泌が過度に増えて行きます。

アンドロゲンの過剰分泌は、卵胞の発育を妨害したり、卵子の質を低下させます。

このような原因によって排卵障害が起こり、妊娠が成立しづらくなるのです。

また、妊娠したとしても、流産のリスクが高くなるようです。

不妊に悩む女性が不妊検査を行った際、この多嚢胞性卵胞症候群と同時に「高血糖が発覚」することもあるそうなので、多嚢胞性卵胞症候群と血糖値には何らかの関係があると言えそうですね。

ただ、高血糖で不妊になるのは「高血糖の期間が長かった場合に限る」という意見もあるようですから、高血糖だからと言って必ずしも不妊になるというわけでもないようです。

また、高血糖による不妊は、女性に限ったことでもありません。

男性側が高血糖や糖尿病を患っている場合、

・勃起障害
・射精障害
・精子の異常

などが起こり、不妊のリスクを高めると言われています。

高血糖や糖尿病は、「不妊や流産のリスクの中の一つ」になりうることは事実のようですが、だからと言って「糖尿病=不妊」という意味ではありませんのでご注意を。

特に女性の場合、糖尿病や高血糖の症状があったとしても血糖値を改善することで不妊や流産のリスクを減らすことができるとされています。

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「高血糖で妊娠!」どんなリスクがある?

高血糖な女性は妊娠しにくいだけでなく、妊娠できたとしても母子ともにさまざまなリスクを抱えることになります。

ここでは、母体と胎児それぞれのリスクを見て行きます。

母体へのリスク

・妊娠高血圧症候群
・糖尿病の合併症の急速な悪化
・感染症

既に糖尿病を患っている妊婦さんの場合、妊娠をきっかけに網膜症や腎症が急激に悪化すると言われています。

また、妊娠中は免疫力が低下するため、膀胱炎や腎盂炎にもかかりやすくなるそうです。

たとえうまく妊娠できたとしても、血糖値の高い妊婦さんは出産までのリスクが多く、妊婦さんの中には母体が妊娠に耐えられなくなり、妊娠を継続できなくなるケースもあるようです。

胎児へのリスク

・流産/死産
・早産/低体重出生
・巨大児
・羊水過多症
・奇形

高血糖はお腹の赤ちゃんへも悪影響を及ぼします。

高血糖の母親から生まれた赤ちゃんは低体重児や巨大児(出生体重が4000g以上の児)になりやすく、この場合出生後に低血糖や呼吸障害を起こすリスクが上がります。

また、妊娠初期の高血糖は、胎児の奇形の大きな原因として知られています。

(「妊娠中に血糖値が高いと自覚症状ある?赤ちゃんへの影響は?」に関連記事を書いています。)

このように高血糖での妊娠は、母体と胎児の両方に悪影響を与えます。

母子の健康を守るためにも、妊娠中の高血糖は早い段階で改善すべきです。

現時点で既に高血糖であったり糖尿病を発症している女性は、妊娠する前から血糖値を厳格にコントロールしておきましょう。

(「妊娠糖尿病を予防・改善する食事方法は?」「妊娠中に糖質制限をしてもいいの?お勧めレシピは?」に関連記事を書いています。)

高血糖や糖尿病で妊活!注意することは?

高血糖や糖尿病のある方でも、無事に健康な赤ちゃんを出産している方は多くいらっしゃいますから、高血糖だからと言って妊娠を諦める必要はありません!

ただ、妊娠中の母子の健康を守るために、妊活中の今から次の点に気を付けましょう。

血糖値をコントロールする

妊娠を希望した段階で、厳格に血糖値をコントロールする必要があります。

具体的には、妊娠時のHbA1cの値を「6.2%未満」にすることを目標にし、どんなに高くても「7%」を限度として下さい。

網膜症の有無/状態をチェックする

糖尿病の合併症である網膜症は、妊娠をきっかけに進行が早くなるのだそうです。

ですから、現在高血糖や糖尿病をお持ちの女性は、妊娠前に網膜症の有無を確認し、網膜症が見つかった場合必ず妊娠前に血糖値を下げるようにしてください。

そして、妊娠してよいかどうか、医師の許可を得ることも必要です。

もしも妊娠後に網膜症が発覚した場合、慌てて血糖値を改善しようとすると返って網膜症の進行を早めてしまう危険がありますので、自己判断せず医師の指示に従うようにして下さい。

高血糖や糖尿病の女性は、高血圧や肥満などを伴っていることもありますので、これらのリスクについても医師と相談しながら改善していく必要があります。

おわりに

不妊・妊娠・出産。

女性にとって、どれも肉体的・精神的な負担が大きくリスキーなものですが、これらと血糖値は関係しています。

つまり、女性として健康に生きて行くためにも、血糖値コントロールは必要だと言うことですね。

生活習慣によっては、20代でも糖尿病になる女性はいらっしゃいますから、将来不妊に悩むことがないよう、気付いた時点で血糖値コントロールを始めるようにしましょう。

既に不妊の方や不妊治療を行っている高血糖の方であれば、「不妊の悩みに加えて、血糖値にまで気を使うなんて!」と憂鬱になってしまうかもしれませんが、血糖のコントロールは妊娠後もずっと継続して行かなければならない大切な作業です。

後になって後悔しないためにも、妊活中の今からきちんと対策をしておいて下さいね!

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