子供の血糖値が高い!子供の血糖値の正常値は?

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一昔前まで「成人病」と呼ばれていた糖尿病は、今では「子供でも注意が必要な病気」になってしまいました。

現代において、子供の糖尿病は珍しくありません。

子供が糖尿病を発症する頻度は低いものの「油断はできない」というのが現状です。

糖尿病は遺伝ではないそうですが、糖尿病を発症しやすい食生活や生活習慣というのは家庭によって似ていますので、いわゆる「糖尿病家系」の方は「自分の子供も糖尿病になりやすい」と認識し、より注意を払うようにしましょう。

今回は「子供の糖尿病」についてご紹介して行きます。

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子供の糖尿病にはどんな種類があるの?

大人の糖尿病と同じように、子供の糖尿病にも種類があります。

原因や年齢などによって、以下のように分けることができます。

・1型糖尿病

小児1型糖尿病とも呼ばれるもので、膵臓にあるβ細胞(ベータ細胞)が破壊されることで起こる糖尿病です。

β細胞はインスリンを作る細胞ですので、β細胞が破壊されることは「インスリンの分泌量が足りなくなる」ことを意味します。

β細胞が破壊される理由は、主に自己免疫の異常だと言われています。

1型糖尿病は進行のスピードによって、さらに「緩徐進行性」「劇症」「急性発症」に分けることができます。

年間10万人に1~2人の割合で発症します。

・2型糖尿病

2型糖尿病は1型糖尿病と違い「インスリンの分泌量は足りているのにインスリンの効きが悪くなることで高血糖が続く病気」です。

インスリンの効きが悪くなる原因には体質もありますが、主に食べ過ぎや運動不足などよる肥満が上げられます。

2型糖尿病の子供のうち7割以上は肥満だそうですから、生活習慣による部分が大きいと考えられます。

・新生児糖尿病

生後6ヶ月未満の赤ちゃんに起こる糖尿病の総称です。

「一過性」のものと、生涯インスリン治療の必要な「永続型」に分類されます。

糖尿病というと、過食・肥満・運動不足といった「大人の生活習慣病」というイメージが強いのですが、「生活習慣とは関係なく発症する糖尿病もある」「子供で糖尿病になる」ということ覚えておいて下さいね。

子供の糖尿病の診断基準は?

日本小児内分泌学会によると、子供の糖尿病の診断基準にはいくつか項目があるようです。

子供の糖尿病の診断基準

①空腹時 126mg/dL以上

②75gOGTT 食後2時間値 200mg/dL以上

③随時血糖値 200mg/dL以上

④HbA1c 6.5%以上

⑤糖尿病網膜症

⑥異常な喉の渇き、多飲多尿、体重が減るなどの糖尿病の症状

※上記のうち①〜④のいずれかに該当した場合、糖尿病の疑いがあると判断され、後日再検査を行い、再び①〜④のいずれかに当てはまると糖尿病と診断されます。

※上記のうち①〜③のいずれかに該当し、さらに⑤⑥のいずれかの症状がある場合や、①〜③のいずれかに該当すると同時に④にも当てはまる場合は、即「糖尿病」と診断されます。

診断基準は変更されることがあるので、気になる方は最新の情報を調べたり医師に相談してみるといいでしょう。

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子供の血糖値の正常値は?

次に、子供の血糖値の正常値について知っておきましょう。

ここでは、日本糖尿病学会から発表されている「小児・思春期における糖尿病」のガイドラインの中から、小児・思春期の血糖値についてご紹介します。

<小児・思春期の血糖値の正常値>

空腹時血糖値 65~100mg/dl

食後2時間  80~126mg/dl

HbA1c  6.05以下

こうして見ると、血糖値の基準値は大人より低いものの、HbA1cは大人より高いことがわかります。

大人と違い、子供の血糖値は上昇や下降が激しいそうなので、HbA1c(血糖値の平均値)が高めに設定されているのかもしれません。

子供の体は大人と生理的機能が異なりますし、乳児期・幼児期・児童期によっても適切な血糖値が変わるそうなので、それぞれの基準値を明確にすることは難しいとも言われています。

ただ、どの年代であっても、大人の血糖値と比較して数値が大きく外れることはないようです。

(「血糖値とは何ですか?基準値や単位までわかりやすく説明します!」「血糖値だけではない!HbA1cの最新の基準値とは?」「赤ちゃんでも血糖値が高くなる?赤ちゃんの糖尿病の原因は?」に関連記事を書いています。)

子供の糖尿病の兆候は?

糖尿病は自覚症状が乏しいため、子供の糖尿病を早期発見するのは難しいかもしれません。

ただ、下記のような兆候が見られたら糖尿病を疑ってみましょう。

基本的には、子供の糖尿病の症状も大人と同じようです。

<小児糖尿病の症状>

・異常な喉の渇き

・多飲多尿(おねしょが増えるなど)

・尿糖

・元気がなくなる

・食欲低下

・だんだんと痩せてくる

さらに症状がひどくなると、昏睡状態に陥ってしまい命の危険にさらされることもあるようですから、少しでもおかしいなと思うことがあれば医師の診察を受けて下さい。

おわりに 

糖尿病というと大人の病気というイメージがありますが、小さなお子さんでも発症することがあるのは事実です。

「糖尿病は完治が難しい病気」とされていますから、小さい時期に糖尿病を発症したということは、これからの人生ずっと糖尿病と付き合っていかなければならないことになります。

大人の場合は「これまでさんざん飲み食いしてきたから糖尿病になったのは自分のせい」とある意味受け入れることができますが、小さなお子さんの場合は「糖尿病を受け入れる」ことは難しく、子供の糖尿病は親にとっても子にとっても、時につらいものになってしまうのではないでしょうか?

子供は、自分で食事をコントロールしたり、栄養や身体の仕組みについて理解することができません。

まだまだ大人が守ってあげなければなりませんから、「お子さんの糖尿病を防ぐ」「お子さんの糖尿病をいち早く発見する」「糖尿病を発症したお子さんへ適切なケアをする」ための方法について一緒に学んで行きましょう。

子供と糖尿病について、また別の記事でご紹介して行きたいと思います。

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