ここ最近、健康や美容に良いオイルとして注目されている「ココナッツオイル」。
みなさんは、ココナッツオイルを使ったことがありますか?
私が初めてココナッツオイルを購入したのは2年ほど前のことです。
「ココナッツオイルが健康によい」という情報を聞きかじったのがきっかけですが、初めてココナッツオイルの香りを嗅いだとき、私は「日焼け用オイル」を思い出しました。
「これを食べるなんて、き、気持ち悪い・・・」と感じたのが正直なところです。
しかし慣れてくると意外と美味しく感じられるようになり、今でもココナッツオイルを地道に使い続けています。
ただ、オリーブオイルなどと違って、ココナッツオイルが合うメニューはかなり限定されますので、まったくもって使いこなせていませんが・・・。
そんな万人受けはしないであろうココナッツオイルは、実は「糖尿病の予防にお勧めである」と言われているのをご存知ですか?
しかしその一方で「ココナッツオイルに健康効果はない」という情報も!
今回は「ココナッツオイルと糖尿病の関係」や「ココナッツオイルのメリットとデメリット」「ココナッツオイルのお勧めの食べ方」を中心にご紹介して行きます。
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ココナッツオイルは健康や美容に効果あり?
ココナッツオイルが健康や美容によいと言われているのをご存知ですか?
ここで注意したいのは、健康効果が期待できるのは「バージンココナッツオイル」だと言うことです。
「ココナッツオイルの糖質量と摂取量は?糖質制限ダイエットにお勧め?」の記事でも書きましたが、精製された「ただのココナッツオイル」では健康効果は期待できないそうです。
ですから、ここで記載するココナッツオイルはすべて「バージンココナッツオイル」だと思って下さい。
では早速、ココナッツオイルに期待できる効果をご紹介します。
<ココナッツオイルの健康・美容への働き>
〇便秘を改善する
〇コレステロール値を改善する
〇免疫力をアップさせる
〇インスリン抵抗性を改善する
〇認知症を予防する
〇美肌をキープする
〇ダイエットに役立つ
こうしてみると、ココナッツオイルを食べないのはもったいないと思いませんか?
しかしその一方で、
✖ココナッツオイルを食べ過ぎると肥満になる
✖ココナッツオイルの健康へのメリットは一切ない
という意見もあります。
いったいココナッツオイルは体に良い働きが期待できるのか期待できないのか、どちらなのでしょうか?
次からは、糖尿病を中心にココナッツオイルの身体への作用についてまとめていきます。
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ココナッツオイルが糖尿病の改善に役立つのはなぜ?
ココナッツオイルが糖尿病予防に効果的かどうか賛否両論あるようですが、ここではココナッツオイルが糖尿病に「有効である」という理由について述べてみます。
ココナッツオイルが糖尿病の予防改善に期待できるのは、ココナッツオイルに含まれる「中鎖脂肪酸」によるものです。
ココナッツオイルの中鎖脂肪酸の働きはこちらです。
・インスリン抵抗性を改善する
中鎖脂肪酸は、インスリン抵抗性を改善するとされています。
さらに、中鎖脂肪酸はインスリンを消費せずに体のエネルギーになると言われていますので、インスリンの無駄使いを減らして高血糖を予防できると考えられます。
・体脂肪になりにくい
中鎖脂肪酸には、体脂肪になりにくいという特徴もあります。つまりココナッツオイルは、糖尿病の原因の1つである「肥満」になりにくい油だと言えます。
ココナッツオイルが本当に「インスリン抵抗性を改善し、肥満を予防する」のであれば、糖尿病の予防に役立つと言えますね。
(「オリーブオイルは糖尿病食にお勧め?オリーブオイルの効能とは?」「糖質制限にオリーブオイルがお勧め?摂取量は?」に関連記事を書いています。)
ココナッツオイルは糖尿病の改善などしてくれない?
ココナッツオイルに多く含まれる中鎖脂肪酸は、体脂肪になりにくい油であるようですが・・・。
しかし、ココナッツオイルは「飽和脂肪酸」です。
飽和脂肪酸とは、バター、ラード、肉の脂身、乳脂肪など動物性の油に含まれている栄養素ですが、飽和脂肪酸の取り過ぎは「悪玉コレステロールを増やし、動脈硬化や心疾患のリスクを高める」と言われています。
一般的に「油の取り過ぎは健康を害する」と言われるのは、この「飽和脂肪酸」のことであり、油まみれの食生活である現代においては「飽和脂肪酸の摂取量をできるだけ減らように」と注意喚起されているほどです。
そんな飽和脂肪酸がココナッツオイルには含まれているのですが、驚くことに飽和脂肪酸の含有量はバターや肉の脂身よりも多いのだそうです!
健康のために肉の脂や生クリームを我慢し、せっせとココナッツオイルを摂取していた方は、飽和脂肪酸の摂取量という点においてまったく無意味だったかもしれませんね・・・。
またココナッツオイルは「油」ですから、もちろん高カロリーです。
ココナッツオイルのカロリーは「921kcal/100gあたり」ですから、食べ過ぎれば肥満のリスクが高まり、かえって糖尿病を発症しやすくなると考えられます。
ココナッツオイルのお勧めの食べ方と簡単レシピは?
「ココナッツオイルは食べない方がいい」という極端な意見もありますが、適量であればココナッツオイルの健康効果を得ることができるかもしれません。
ココナッツオイルに興味のある方は、試しに使ってみてはいかがでしょうか?
ただ、ココナッツオイルはその他のオイルと違って個性的な香りがありますので、ちょっと間違えるとせっかくの料理が「失敗作」になる可能性も。
もしもココナッツオイルを使うのであれば、ココナッツの甘い香りを楽しめる料理を作るようにしましょう。
ここからは、ココナッツオイルを使った定番レシピを3つご紹介します。
◇ココナッツオイル入りコーヒー
【材料】
・ホットコーヒー コップ1杯(約200ml)
・ココナッツオイル 小さじ1杯前後(適量)
【作り方】
1、ホットコーヒーを淹れる
2、コーヒーにココナッツオイルを加える
ココナッツオイルの甘い香りで砂糖抜きでも飲めるのだとか。
ただ、オイルを入れすぎると風味が強くなり過ぎて気分が悪くなる場合もあるようです。
また、ココナッツオイルの融点は24度と高めですので、アイスコーヒーに入れると白く固まってしまうため不向きです。
私も試してみましたが・・・まったくダメでした。
コーヒーに浮いている油を見るだけで、飲む気が失せてしまうのは私だけでしょうか?
◇ココナッツオイルトースト
【材料】
・トースト 1枚
・ココナッツオイル 適量
・好みで砂糖、シナモンシュガー、はちみつなど
【作り方】
1、食パンをトーストにする
2、熱いうちに、ココナッツオイルを塗る
3、好みで甘味やスパイスをかける
バターの代わりにココナッツオイルを塗るトーストです。
ココナッツオイルを塗ってからトーストするというレシピもあります。
私はパンにはオリーブオイルの方が合うと思うのですが・・・。
◇ココナッツオイルご飯
【材料】
・米 1合
・水 1合分
・ココナッツオイル 小さじ2杯
【作り方】
1、研いだ米に分量の水を加え、ココナッツオイルを入れる
2、炊飯器か鍋で炊く
3、炊けたら冷蔵庫で12時間寝かせる
ココナッツオイルご飯は、炊いたらまずは冷やしてください!
なぜなら、「ココナッツオイルご飯を冷やす」工程によって、ご飯に含まれるデンプンが「難化性デンプン」へと変化し、腸内で吸収されにくくなるからです。
つまり、血糖値が上がりにくいご飯になります!
食べるときは、再びレンジなどで温めても問題ありません。
ココナッツご飯はその名の通り、ココナッツの香りがするご飯なのでどんなおかずにでも合うわけではありませんのでご注意を。
タイカレー、ケチャップ味のチキンライス、オムライスなどと相性がいいように思います。
おわりに
ココナッツオイルは、糖尿病に良いと言われる成分が含まれているようですが、「糖尿病を治す薬」ではありませんので、過信してはいけません。
また、ココナッツオイルの健康効果についてはまだまだ調査段階ですので、過剰摂取するのもよくありません。
あくまでも、食生活を楽しむ材料の一つとして少量取り入れるといいのではないでしょうか?
私は「ココナッツオイル&塩」をプレーンオムレツにかけて食べるのが大好きです。
まるでバターオムレツのような味になりますよ!
ただ、飽和脂肪酸という点では「敢えてココナッツオイルを使わず、バターを使えばいいのでは?」とも思いますが。
私はあくまで、嗜好品として食べています。
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