血糖値が高いと血管が痛む?血管障害とは?

「血糖値が高い状態=高血糖」が、私たちの健康に悪影響を及ぼすことはみなさんご存知でしょう。

もちろん、「ただ血糖値が高いだけ」であれば痛くもかゆくもありませんから、健康な人と同じような日常生活を送ることができます。

しかし高血糖というのは、私たちが知らない間にじわじわと神経や臓器など全身にダメージを与え続けているのです!

そして、高血糖で一番ダメージを受けるのは「血管」であることをご存知ですか?

なぜ、血糖値が高いと血管が痛むでしょうか?

血管が痛むと、どんな障害が起こるのでしょうか?

今回は「高血糖と血管の関係」についてご紹介して行きます。

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高血糖で血管が痛む?血管障害って何?

糖尿病というのは、血糖値が基準値を超える状態が続く病気です。

血糖値が高いだけであれば、大きな自覚症状もないですし、すぐに命に係わることもありません。

しかし、少しずつ少しずつ、私たちの健康を蝕んでいるのは事実です。

みなさんもご存知のように、糖尿病でコワいのは合併症です。

そして、その合併症の根源が「血管障害」なのです。

血管障害とは、

・血管壁が傷つく
・血管が破れる
・血管が詰まる

といった、血管がボロボロになることを言います。

実は血糖値が基準値を超えて高くなると、血管障害が起こりやすくなるそうです。

血管障害の中でも、まず最初にダメージを受けるのは毛細血管です。

毛細血管は、「網膜」「手や足」「腎臓」などに多く存在しますので、毛細血管に障害が起こると「神経障害」や「視力低下」や「臓器の機能低下」などが起こり始めます。

その時点で血糖値を改善しないでいると、今度は大きな血管もダメージを受け始め「動脈硬化」が起こります。

動脈硬化は老化現象とも考えられており、血糖値に問題ない方であっても動脈硬化が起こるリスクはあります。

ただ、糖尿病患者の血管年齢は、健康な人と比較すると10~20歳ほど高いそうですから「高血糖は動脈硬化のリスクを上げる」と言えますね。

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高血糖値で血管が痛むのはなぜ?

血糖値が高いと、なぜ血管が痛むのか不思議ですよね?

私もそのメカニズムを知りたくて調べてみましたが、現時点では明確なことは明らかにされていないようです。

ただ、最近の研究でわかりかけていることは、

・高血糖は、血管を覆っている膜(血管内皮)の機能を低下させる

・高血糖は、酸化ストレスを増やして血管を詰まりやすくさせる

・高血糖は、血管壁に血液中の糖がくっついてコブのようなもの(終末糖化産物)を作るため血管が詰まりやすくなる

と言ったことが報告されています。

血管障害を起こさないために、血糖値コントロールは欠かせないということになります。

血管障害が起こると出てくる症状は?

高血糖が与える血管障害は、私たちの全身どこでも起こる可能性があります。

そして、どの血管で起きたかによって現れる症状は異なります。

ここからは、毛細血管と太い血管のそれぞれで血管障害が起こった場合の症状をご紹介します。

毛細血管で起きた場合

・網膜

網膜の毛細血管に障害が現れると、「視界がかすむ」「網膜はく離」「緑内症」などを招き、最悪の場合には失明に至ることもあるそうです。

糖尿病による網膜の血管障害は『糖尿病網膜症』と呼ばれ、糖尿病の初期のうちに自覚症状がありませんが、確実にダメージが進みます。

・神経

毛細血管で血管障害が起こると血流が悪くなるため、神経細胞に栄養や酸素を送りにくくなってしまいます。

すると神経細胞がダメージを受けます。

この状態がつづくと、「手足のしびれ」「痛みの感覚の麻痺」「下痢や便秘を繰り返す」などの症状が出ます。

初期の段階で血糖コントロールを行えば、時間はかかっても改善することもあるそうです。

・腎臓

腎臓の毛細血管に血管障害が起こると「尿タンパクが」出たり、「だるさ」や「むくみ」などの自覚症状が現れ、最悪の場合には「人工透析」や「腎移植」が必要になります。

初期の段階では無症状ですが、確実に進行していく症状です。

大きな血管で起こった場合

・脳

脳の動脈に血管障害が起こると、「脳梗塞」や「脳出血」を起こすことがあります。

どちらも命を落とす危険があるだけでなく、助かったとしても後遺症が残るリスクの高い症状です。

・心臓

心臓の動脈に血管障害が起こると、「心筋梗塞」や「狭心症」を引き起こす恐れがあります。

こちらも脳と同様に、命の危険がある症状です。

特に糖尿病の合併症がある場合は、痛みの感覚が鈍っているせいで症状に気づくのが遅れてしまうことがあると言われているため、注意が必要です。

血管障害を予防・改善するには?

血管障害は、老化現象の一つでもあります。

老化は誰でも食い止められないものですが、先ほども述べたように糖尿病の方の血管年齢は健康な人よりも高いそうですから、少なくとも健康な人と同じレベルに保っていきたいものですね。

では血管年齢を年相応に保ち、血管障害を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?

具体的な対策をご紹介します。

血糖値をコントロールする

すでに糖尿病を発症している方は、適切な治療と生活習慣の改善を行い、血糖値をきちんとコントロールしましょう。

また、境界型糖尿病の方や健康診断で要件査などと診断されている方も、食べ過ぎ、糖質の摂り過ぎ、ダラダラ食いなどを避け、血糖値の急上昇を起こさないように気を付けて下さい。

食習慣を見直す

食事の時間をできるだけ一定に保つ(朝、昼、晩)、毎日同じ回数の食事を取る(2食または3食)、間食を避ける、満腹になるまで食べない(腹八分目を意識する)、夜遅くに食べない、濃い味付けをやめる、など体に負担のかかりにくい食習慣を心掛けましょう。

食事の内容に注意する

食事の内容は、主食(炭水化物)・主菜(タンパク質)・副菜(野菜)を必ず摂るようにしましょう。

糖質を控え目にする「糖質制限」も、短期間であれば有効だと思います。

また、中性脂肪やコレステロールが気になる方は、動物性の脂、アルコール、過剰な塩分を控え、きのこや海藻類を多く摂取するとよいでしょう。

食べる順番に気を付ける

野菜を最初に食べることで、血糖値の急激な上昇も防ぐことができるそうです。

野菜がないときのために、血糖値コントロールのためのお茶食前に食べる食物繊維などを常備していくと便利です。

(「血糖値対策!食べる順番は「汁物」と「野菜」どっちが先?」「「食べる順番」汁物や野菜ジュースは血糖値に効果なし?!」に関連記事を書いています。)

運動をする

「2~3日に1回」のペースで構いませんので、運動を習慣にしましょう。

一般的に血糖値コントロールにお勧めとされているのは、ウォーキング、ジョギング、水泳、体操などの有酸素運動です。

ただ、血液中のブドウ糖を消費するのは筋肉ですから、短時間の筋トレでもよいでしょう。

私は食後にスクワットを30回行うだけで、血糖値が40mg/dlくらい下がります。

(「血糖値を下げる運動とは?運動時間はどれくらい?」「血糖値を下げるために室内でできる運動とは?」に関連記事を書いています。)

高血圧の方や肥満の方、糖尿病の治療を行っている方の場合は、運動したせいで体に負担がかかり逆効果になる可能性もあるそうです。

このような方は医師と相談しながら、無理のない範囲で運動を取り入れて下さいね。

おわりに

糖尿病は、高血糖がコワいのではありません。

高血糖によって、血管がボロボロになっていくのがコワいのです。

たとえ今は糖尿病を発症していなくても、血糖値が異常値を示している限り、あなたの血管は徐々に傷つけられているのです!

自覚症状がないからと甘く見るのではなく、何も症状がなくても血糖値にはシビアになるべきですね。

「血糖値をコントロールする=血管障害を予防する」ということを忘れず、私も血糖値を上げにくい生活を続けて行きたいと思います。

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