20代女性は糖尿病になりやすい?血糖値【100】は高い?

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糖尿病は「メタボな男性」に多い病気ですが、女性患者の割合も少なくありません。

女性の糖尿病患者数は40代以降に急増するものの、20代でも糖尿病と診断される方もいらっしゃいます。

特に20代女性の場合、妊娠をきっかけに「妊娠糖尿病」を発症するケースが多いようですが、それだけではありません。

いろいろと調べていくうちに、20代女性は「糖尿病になりやすい生活習慣を送っている」ことがわかりました。

将来のことを考えると「若い女性こそ血糖値を気にするべきではないか」と考えています。

今回は「20代女性が糖尿病になりやすい理由」や「20代女性の血糖値」についてご紹介していきます。

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糖尿病になりやすいのは男性?女性?

糖尿病と一言で言っても、男女別・年代別によって患者数の割合が異なるのは当然です。

みなさん、男性と女性のどちらが糖尿病になりやすいかご存じですか?

厚生労働省が出している「平成26年 患者調査」によると、「糖尿病患者数」と「糖尿病の疑いがある人」の男女別の割合は下記になります。

<糖尿病患者数の割合>

男性 55.8%

女性 44.2%

<糖尿病の疑いがある人の割合>

男性 19.5%

女性 9.2%

予想通りと言いますか、やはり糖尿病患者数は「女性よりも男性の方が多い」という結果ですね。

また、ここで気を付けたいのは「国民の3人に1人が糖尿病の疑いがある」ということです。

この「3人に1人」の人は、「高血糖が続いているにも関わらず、血糖値を下げるための治療や対策を行っていない人」であり、もしかしたら今日もラーメンやパスタをたっぷり食べ、食後のスイーツを買いにコンビニへ立ち寄っているのかもしれないのです!

そう考えると、将来が心配ですね…。

糖尿病患者のうち20代女性の割合は?

では、20代女性に的を絞ってみましょう。

「平成27年 国民健康・栄養調査結果の概要」によると、20代女性の糖尿病患者の割合は「0.04%(1974人中84人)」と非常に低い数値となっています。

本調査における20代男性の割合は「1.8%(1325人中56人)」となっていますので、ここでも女性の方が糖尿病になりにくいことがわかります。

女性の方が糖尿病になりにくいのは「女性ホルモン」の影響があるからです。

また女性は男性よりも体重やスタイルを気にしますので「肥満が少ない」というのも要因の一つだと考えられます。

(「女性は男性より糖尿病になりにくい?」「血糖値は女性ホルモンの影響あり!糖尿で生理不順?」に関連記事を書いています。)

20代でも糖尿病になりやすい女性の特徴は?

糖尿病になる20代の女性は少ないものの、調べていくうちに20代の女性は「糖尿病になりやすい生活習慣を送っている」ということが見えてきました。

ここでは「平成 27 年 国民健康・栄養調査結果の概要」から、20代女性が糖尿病になりやすい理由の裏付けを取ってみたいと思います。

あなたも次のような生活を送っていませんか?

栄養バランスが偏っている

今回の調整で「外食を利用する頻度」について女性・年代別に調査した結果、下記のようなデータとなりました。

・20代 47.3%

・30代 40.4%

・40代 32.2%

・50代 23.7%

・60代 18.9%

・70代 13.2%

外食の頻度については「週1~7回以上」とまちまちであるものの、約半数近くの方が週に1回以上は外食をしているという結果です。

「外食=栄養バランスが悪い」というわけではありませんが、外食というのはどうしてもごはん、麺類、パスタなど糖質の摂取量が多くなりがちです。

糖質ばかりの偏った食生活は、高血糖を招きます。

(「20代女性の糖尿病の原因はやっぱり「食生活」?」に関連記事を書いています。)

野菜の摂取量が少ない

上記と同じ調査において「年代別に見る野菜摂取量の状況」とういうものがありました。

この中で「野菜の摂取量が最も少ない年代」が男女ともに「20代」でした!

さらに驚いたのは、「男性より女性の方が野菜の摂取量が少なかった」ということです。

参考までに、20代男女の野菜の摂取量を紹介すると、

◇20代男性平均 299.4g

◇20代女性平均 288.7g

となっており、数値通り20代の女性は「野菜不足」だと言えますね。

糖質過多なうえ野菜が不足している食生活は、やがて肥満や高血糖の原因となるでしょう。

睡眠不足

仕事、家事、プライベートで忙しい20代の女性たちは、十分な睡眠時間を確保することも難しいのではありませんか?

20代に限らずどの年代であっても十分な睡眠時間を取るのは難しいと思いますが、本調査の中で「睡眠の妨げになっているもの」について調査を行ったところ、仕事・家事・育児などの要因が目立つ中、20代女性においては「就寝前のスマホやゲーム」がトップでした。

「メールやゲームに夢中になり、気付いたら深夜だった」という経験は誰にもあるかと思いますが、睡眠不足は血糖値に影響します。

慢性的な睡眠不足には注意しなければなりません。

(「睡眠中は血糖値が上昇する?血糖値と睡眠の関係は?」に関連記事を書いています。

朝食を食べない

本調査内の「朝食を食べない人の割合」の結果では、「男性14.3%」「女性10.1%」となっており、「女性のほうが朝食を取っている」ことがわかりました。

しかし、性別・年代別に見てみると、朝食を食べないのは「20代・女性」がトップだったのです。

この中には、「何も食べない人」のほか「朝食をお菓子で済ませる人」も含まれます。

朝食は一日の血糖値を左右する重要な食事ですから、朝食を食べるだけでなくその内容にも注意が必要です。

(「朝食を抜く女性は糖尿病になりやすい?血糖値への朝食効果とは?」に関連記事を書いています。)

運動不足

本調査内の「運動習慣のある者の割合」について年代別に見てみると、一番低かったのが「20代男性:17.1%」「20代女性:8.3%」と男女ともに20代でした。

数値の通り、「20代女性は運動不足である」と言えそうです。

運動は肥満を予防するだけでなく血糖値を下げる効果もありますので、運動不足は糖尿病になりやすいと言えます。

(「血糖値とダイエットのための運動は食前?食後?」に関連記事を書いています。)

ストレスが溜まりやすい

本調査において「ストレスに関する調査」は行われなかったようですが、20代の女性と言えば、仕事や恋愛、趣味や自分磨き、結婚や出産などとても忙しい年代であることに間違いありません。

毎日が充実している反面、ストレスもたまりやすいのではありませんか?

ストレス発散のために、食べ放題やスイーツバイキング、夜の飲み会や甘いモノのドカ食いが習慣になっていと、血糖値が上がってしまうでしょう。

(「高血糖の原因はストレスだった!?」に関連記事を書いています。)

このような結果を元に20代女性の生活習慣を推測してみると、

・外食が多くて栄養バランスが偏っている

・野菜不足

・睡眠不足

・運動不足

・ストレス過多

だと推測できます。

若いうちはいいのですが、現在の生活習慣を長く続けているとやがて肥満や高血糖を招き、いつか血糖値が下がらなくなる日がやって来てしまいそうですね…。

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20代女性の血糖値の基準は?空腹時血糖値【100】は正常?

20代のうちから血糖値を気にしている女性は少ないのではありませんか?

健康診断などで自分の血糖値がわかったとしても「自分の血糖値が高いのか低いのか」わからないと思います。

ここでは、血糖値の基準について簡単にご説明します。

日本糖尿病学会が出している「糖尿病治療ガイド」によると、正常な人の血糖値は、

◇早朝空腹時血糖値  110mg/dl未満

◇食後2時間後血糖値  140mg/dl未満

です。

この両方を満たしていれば、「糖尿病でも、境界型糖尿病でもない」と言えます。

ただ、ここで注意したいのは「空腹時血糖値が【100】なら安心ではない」ということです。

なぜなら、空腹時血糖値には「正常高値」というものがあるからです。

空腹時血糖値の正常高値は「100mg/dl~110mg/dl未満」であり、空腹時血糖値が正常高値の場合には、精密検査(75gOGTT/ブドウ糖負荷検査)を行った方が良いと言われています。

もしもあなたの空腹時血糖値が【100】を示した場合、これは「一応正常値の範囲内ではあるけれど、高値ギリギリなところに納まっているだけ」「一歩間違えれば、正常値を超えてしまう値にある」ということになります。

この基準値には、年齢の制限に関する記載はありませんので、20代に関わらずどの年代にも当てはまる数値のようですから、空腹時血糖値が正常高値の方は注意して下さい。

また、血糖値についてさら詳しい検査を行うには「HbA1c」の検査が有効です。

HbA1cは、2~3カ月の血糖値の平均値を表したものです。

たとえ血糖値が高値を示しても、HbA1cが正常範囲内であれば大きな心配はいりませんが、血糖値が正常範囲内でもHbA1cが高ければ「継続的に血糖値が高い状態が続いている」ということを意味します。

糖尿病になりにくいとされる「20代の女性」であっても、より詳細な血糖値の状態が知りたい方は、HbA1cの検査を受けてみるといいですね。

(「女性の方が血糖値が高い?女性のHbA1cの正常値は?」に関連記事を書いています。)

20代女性の糖尿病を予防するには〇〇をチェック!

上記でご紹介したように、外食やコンビニ食などを利用している年代のトップは「20代」です。

では、20代女性のみなさんが食品やメニューを選ぶ際に一番気にしていることは何ですか?

それは「エネルギー(熱量)」のようです。

ここでも「平成 27 年 国民健康・栄養調査結果の概要」から抜粋しますが、食品を購入する際に「栄養成分表示」を気にしている人の割合は「男性26.1%」「女性53.0%」という結果が出ており、半数以上の女性が「栄養について関心を持っている」ことがわかります。

ただ、「栄養成分表示」の中の「エネルギー(熱量)」への関心は高いものの、「炭水化物」への関心度はそう高くはありません。

みなさん、血糖値を上げるのは「炭水化物」だということをご存じですか?

つまり、糖尿病を予防するために気にしなくてはならないのは、エネルギーではなく「炭水化物の量」なのです!(厳密には、炭水化物から食物繊維を除いた値ですが…)

食品を購入する際は「カロリー」よりも「炭水化物」の量を気にするようにして下さいね。

(「高血糖の原因は食事にあり?血糖値を下げる食事療法は?」に関連記事を書いています。)

おわりに 

本記事を書くにあたり参考にした「平成 27 年 国民健康・栄養調査結果の概要」では、20代女性は「痩せている人の割合が多い」という調査結果が出されています。

具体的には、BMI値が18.5以下の「痩せ」の割合は、「男性4.2%」「女性11.1%」と女性の方が高くなっており、さらに年代別で見ると、20代女性の痩せは「22.3%」に上り、20代女性の5人に1人が痩せているという結果が出ています。

肥満が糖尿病に繋がるのは事実ですから、「痩せていれば糖尿病になりにくい」と言えると思います。

しかし「痩せていれば糖尿病にならない」というわけではないのです。

逆に痩せている人ほど、「自分は大丈夫」と油断してしまいそうですよね?

特に「痩せの大食い」の方は、高血糖値にならないよう気を付けましょう。

血糖値は、多少高くても自覚症状は出て来ません。

自覚症状が出る頃には「糖尿病が進行していた」という話は少なくないようですから、20代のうちから血糖値に関する知識を持っておくと、将来の糖尿病のリスクを減らすことができると思います。

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